Homeland Security

留学生にとって頭を悩ますHomeland Security。空港や大使館以外でもやたらとこの言葉にでくわす。VCのプロジェクトでナノ・マテリアル市場について調べていたのだが、適用分野は防衛、セキュリティといったHomeland Security関連を視野においた市場が大きい。
2003は連邦政府は$65billionをHomeland Security関連に費やし、2010には$150billionになると予測されている。バイオメトリクスといった認証技術や, RFIDを含むWireless技術などのEmerging Technologyは政府から巨額なGrantを受けている。またOracle, HPといった企業や戦略コンサルティング会社もHomeland Security Marketに対して特別な部署を作ったりしている。
 ナイーブかもしれないが、このような政治的な政策が技術革新につながるのは不思議な感じがする。自動車の進化は第一次世界大戦の貢献が大きいことや、インターネットの前身がDARPA(防総省の研究部門)のプロジェクトだということはわかっているのだが、政策が技術を変えるということが目の前で展開されているのは新鮮だった。
 自分達の生活を良くするための技術だと思うのだが、"自然"な技術の進歩が政府の一声で大きく変わってしまうことが良いことなのか今イチわからない。特にテロとか戦争とかの名目で。。でも"自然"な進歩など存在しないのかもしれない。誰かがどこかでどの技術に投資するか主導権を握っているわけだから。。