California Roll

カリフォルニア・ロールについてこんな話を聞いたことがある。第2次世界大戦終了後、強制収容所からリトル東京に集まった日系人は家を失い苦しい生活に追われていた。なんとか寿司屋をはじめたが、アメリカ人は黒い海苔が気持ち悪いと食べてくれない。仕方なく細工寿司の要領で裏巻きにしたらアメリカ人が食べるようになり寿司が流行るようになったと。。これらのことはあまり証拠がないので明らかではないが(時代にずれを感じる)、アメリカにおけるロールの発展はすばらしいと思う。今ではアメリカ全土でスパイシーツナロール(マグロにマヨネーズと豆板醤)、フィラデルフィアロール(サーモンとクリームチーズ)、サーモンスキンロール(シャケの皮と鰹節)なども定番化している。今では日本のちょっとこじゃれたお店に逆輸入されて流行にもなったし大健闘。さすがに揚げたり、チーズをのせてオーブンにいれたりとちょっと度が過ぎてる感じもあるが努力はすばらしい。
 面白いと思ったのは、魚が手に届かないとこに行くほど、変わったロールがたくさんある。ここミシガンの寿司屋もミシガンロールやら、メキシカンロールやら訳わからない。逆にロサンゼルスに行けば、ササブネThe Humpなどタイミングがよければ日本よりおいしい握りや刺身が食べられる。
 さて、何がいいたいかと言うと、アメリカの寿司文化は材料にあわせてちゃんと進化している。なのにこのテンプラとテリヤキチキンとはなんて怠け物なのだ。彼らは定番化されてアグラをかいているだけでいいのだろうか? 他に彼らの座を奪う定番Japanese Dishがあってもいいはずだ。今一番それに近いのは。。「枝豆」 Edamameの定番化はウェルカムだがもう一パンチが欲しい。。だって、日本料理屋いったらテリヤキとテンプラ以外おかずがないんだもん。 カリフォルニアロールの魂をもう一度アメリカの日本料理屋のキッチンに注いでほしい。 
そういえば、今後アメリカで居酒屋が流行るとカサンドラレポートに書いてあった。だけど、スペルが"Izayaka"だって。だめじゃん。