Venture訪問

今日はベンチャーファンドのミーティング。 自分は学校のベンチャーファンドのメンバーである。はじめたころはかなり気合いがはいっていたのだが、先輩がイケイケなのでちょっと気負い気味。 しかも、メンバーが元NHL選手、弁護士の卵、社長歴3回とかなり濃い。さらにプレッシャーがかかるのは、選考時に落選した方の中に現役の外科医様がいたりして、ヘルスケア案件などでの自分の無力さがつらい。 まー、ここでの葛藤はまた別の機会に書くとします。
本日のミーティングは地元のVC Firmの訪問。グループに現役のベンチャー・キャピタリストがついてMentoringをしてくれるのだが、その一環だ。 で、今日の感想だけど、VCってやっぱり閉ざされた世界だなーと。
今日話した内容は主に案件のソーシング(案件開拓?)と、スクリーニングについてだが、自分達のファンドでやってる内容とまったく違った。
まずソーシング、ここが我々が一番悩んでいるところで、グループの目標としては、一人ひとつの案件を自分の力でもってくるということになっている。学校を通じて複数のビジネスプランが送られてくるのだが、チャネルの拡大をしたいというのが今年のフォーカスだ。で、今日訪問した所はどうしているかというと、基本的にVC、起業家仲間の紹介、または大学研究として展望がある物だけで十分らしく、自分から案件を探すようなことは、分野的にはいりたい産業がない限りはしないそうだ。
で、スクリーニング。これも基本的にはFAXやメールで送られてくるビジネス・プランはすべて無視。先ほどの紹介されたビジネス・プランも80%はゴミ箱行き。のこりの20%でも実際投資をするのは1,2社のみだそうだ。ほとんどの手に届くビジネスプランをスクリーニングしている自分達とは世界がちがう。これは当然、経験の差だろう。
実際スクリーニングする時の評価基準は、Market, Management Team, Product, Deal, Exit Strategy and Planだそうだ。ここで面白いと思ったのが、ProductやMarketよりまずDealにおいてのリターンにプライオリティをおいていること。そしてMangement Teamのクオリティを思った以上にみている。ベンチャーというと、世間的には奇抜な若者のユニークなビジネスプランに目がいってしまいがちではないだろうか?また自分は、ビジネスプランを読むときに、その技術の妥当性などを考えすぎてしまいがちなのだが、それもNGだそうだ。 まずそれがすべて機能すると思ってビジネスの価値を見ろだってさ。あとは客にきけばいいと。
そういえば、入学時のオリエンテーションで聞いたTrilogyのJoe Liemandt社長の話を思い出す。彼はStanfordDrop OutしてVCが誰も投資をしてくれないのでCredit Cardを複数つくってそのローンでビジネスをつないだそうだ。そんな人のビジネスをVCとして開拓するのは無理ってことですかね。

ちなみに、今日のVCがたまたまこのようなオペレーションをしてるわけで、すべてのVCがこのようにオペレートしてるわけではないと思うのであしからず。

長っ!