ブリトーを日本で成功させよう委員会
アメリカの若者にとってのブリトーの位置づけは、ピザとハンバーガーと同じと言っても過言ではない。むしろ、カリフォルニアではブリトーのほうを好む人が多いかもしれないし、ここミシガンでも、ブリトー屋はすこぶる人気だ。
何故、日本で人気がないのだろう? Starbucks、べーグルなどアメリカで若者に人気な物は大抵、日本で流行ったが、このブリトーを日本市場で成功させたレストランはない。まず大きな問題点としては、アメリカでも男性の食べ物だからであろう。人気の要素はラーメンに近いものがある。そして男性は、あまり新しい物をトライしたがらない。
アメリカのChipotleといったブリトー屋もそれを補うように、BOLといって具を包まず、タコライスのように提供したり、他ではトルティアのサラダボールに具を入れたりしている。
多くの日本人女性がブリトーを受け入れられない要素としてこんなことが挙げられるだろう。
- 大きすぎる
- 身が崩れる
- ビーン(豆)が嫌い
特にアメリカでは、大きいことに美学があるので、新興系のブリトー屋ははち切れんばかりだ。
今回トロントに行って出会ったBurrito Boyzのブリトーは、もしかしたら日本で成功できるタイプのブリトーかもしれない。素晴らしい点はいくつかあるのだが、1つは具の作りと配列の丁寧さ。アメリカのポンポン投げるのとは違い、奇麗に一筋のラインで並べるため、食べ口がお寿司のようになる。そして、ポイントは、包んだ後、両面をグリルで焼くため、ブリトーの皮がしっかりする。具の量も適量だし、チーズを入れていれば、熱することにより、解けてさらに形がしっかりする。サイズも、女性向けにSmallというセブンイレブンのエセ物ぐらいの大きさがある。自分はハリバットという白身魚のブリトーを頼んだのだが、本場サンディエゴのFinsやRubio'sよりおいしかった。気になる豆も、ピントビーンではなく、ブラックビーンをペースト状にしているので、気づかないし、嫌であればいれなければいい。
あまりメキシコ料理と縁のないトロントニアンに人気のブリトー(トロントオンラインで5つ星)が日本でもイケるって思うのも不思議だけど、自分なりに納得してしまう所もある。例えば、ハンバーガーでも直球すぎるJohnny Rocketsは、日本でうまくいかなかったけど、Homeworksや7025 Franklin Ave.など、素材や丁寧さを加えるだけで、女性を引きつけ人気を維持することができる。(Kua 'Ainaは別物。あれは、ハワイに対するノスタルジアと、アボカドのおいしさ。)カナダ人のほうが、アメリカ人より繊細だし客観性を持ってるし、通じるものがあるのだと思う。何でも、本場だから、本場だからと、真似すれば良い訳ではないのですね。日本もそういった意味でいろんな料理を勉強するにはいい土壌だと思うんだけどね。ちなみに、ブリトーは自分の知ってる限りでは、アメリカン・メキシコ料理で、メキシコには無いと伺っています。
で、肝心の誰が始めるかって? 自分は、とりあえず日本でおいしいブリトーが食べれればいいので、始めたい人がいれば、お手伝いしますよ。
http://www.burritoboyz.ca/