最近のiTunesについて

 去年、Apple主催のCase Competitionに参加した時に、「iTunesは、Webブラウザに対してのEmbbeded Playerとしての役割も果たさない限りは、De Factoのメディアプレイヤにはなれない。」という持論を展開したのだが、いまの現状そうでもないかもと思いはじめた。
そう思わせるようになったのがVideo PodcastingStanfordiTunesサイト。iTunes特有のインターフェースとiTMSを通じた一元された窓口が、ビデオコンテンツの検索、サブスクリプションをするのに非常に使いやすく感じている。まだコンテンツは少ないが、飛躍的にキラーコンテンツが今後増えていくことも予想がつく。この使い勝手はWebブラウザ上では実現できないし、WindowsMedia Playerの機能としても絶対無理。たぶん、Media PlayerのRSS対応は半年以上はMSも追いつかないはず。(技術的な問題じゃなくてね。)
 また、学生の目から見たStanfordiTunesサイトは正直うらやましい。Public向けのサイトでしか想像はできないが、クラス別のビデオやオーディオ、見逃したゲストスピーカーの講演が、このインターフェースから検索できるとあればかなり楽だ。そして、これらがiPodと同期がとれるなんて、目からウロコである。
 オープン思考な自分にとって、すべての窓口はWebブラウザではなければいけないって固定観念が強かったけど、iTunesはメディア媒体専門のブラウザとして一つ前に出ていると思う。それがPodCastingの導入とQuickTimeの統合をしただけで実現しちゃってるのがまた面白い。まだ、この統合は洗練する余地があると考えると、この先どんな使い方ができるか楽しみ。