Vertigo Tour 2005

遂に待ちに待ったU2のコンサート。San Diegoで見た4/15/1993のZooTV Tourぶりのライブだ。場所はMicheal Jordanの功績がたんまり残っているシカゴのUnited Center。セットはElevation 2001のように、ステージの間に円形の観客ゾーンがあり、その淵をバンドメンバーが廻れるようになっている。あとはシンプルだが効果たっぷりのダイオードの嵐。ステージには天井から簾状になったダイオード。これが一つずつ色が操作できるらしく、ちょっとしたディスプレイ代わりになっている。また簾状であるため、上げ下げもできるし、ステージ裏の席の人にも支障がなく見えるようになている。そしてすべてのゲートと、2フロアのバルコニーの淵に360度ダイオードを設置。すべてコントロールされている。ステージのセットがシンプルになっているこのご時世、その中に効果のある演出を心がけるのはU2らしい。
1曲目は自分の結婚式の入場にも使った"City of Blinding Lights"。そのまま"Vertigo"につながり、もう鳥肌状態。 開演前のMCでこのコンサートがDVD化されるとのことでちょっとリテークなどあるか心配したが、録画しているとは思えないほどスムーズな展開だった。(録画というと、かなりトラウマになっているBon Joviの横浜公演。。リテークだらけでいまだに発売されていない。)録画のおかげなのか、アルバム"War"からも何曲か演奏されかなりラッキー。そして名曲、"Where The Streets Have No Name"でアリーナはとんでもない盛り上がりとなった。アンコールは2回。ステージの上にのせたお客は2人。(その一人はギターを演奏し、Bonoが独奏。)ホンダ・シティのCMのような変な歩き方したの3回。ホフク前進2回。自ら目隠し状態3分とBonoらしいパフォーマンスを満喫した。
後半にはアフリカ支援のお説教をいただき、世界人権宣言がスクリーンに。。みなさん拍手に歓声。面白かったのは貧困を根絶するためにできた"One"という支援キャンペーンに携帯でメッセを送るとステージに名前がでたりと、こっち方面でもかなり力をいれていた。このような動きを偽善というかもしれないが、社会的に目的意識を持っているバンドは数少ない。
ちょっと話がかわってしまうが、彼らの9/11関連の活動をアイルランドというルーツを捨て、商業的な目的と感じてしまうという友人の話が頭によぎった。このコンサートで思ったことは、いまさらだが、U2自身、自分達の影響力が世界レベルであることを熟知し、1つの国という観点ではなく、世界的な視野で活動しているということだろう。また、音楽というビジネスを基盤として行っていることを考えれば、同じように大きなグローバル・ビジネスも社会貢献という意味でU2の活動の善し悪しをケースとして理解するのも悪くないかもしれない。
"Pop"や"Zoolopa"といったアルバムで少し離れてしまっていたが、かなり満足した。

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