MAP

MAPが終わった。。MBA1年目も終わった。
朝5時半にもうろうとシアトルからレッドアイでAnn Arborに到着。
現地では3回もプレゼンをさせられ、その度に変更を繰り返させられた。 データ重視のクラスメート達はストーリーとデータの整合性があわなくなっていくことに違和感を感じていたが、企業担当側の政治的思惑とデータのバイアスという事実を受け入れ「耳心地のいいストーリー」にするしかない苦い状況になっていた。といっても耳心地のいいという意味は、「何かしなければいけない!」というストーリー。既存のデータでは、あと5年は何もしなくてもいいという結果だった。
 この変更に対して同じIT業界にいた人間としては非常に複雑な気持ちであった。この速い業界で、何もしなくていいなんてことは禁句だ。だから元インテルAndy Groveの"Only the Paranoid Survive" なんて本がバカ売れするのだ。といいながらも、データを忠実に見て、「何もしなくていい」という結果を導きだすのもコンサルする側としての答えであることは間違いない。細かい内容が書けないのが残念だが、個人的に担当者側の希望を受け入れることが会社のためには良いという判断をした。まず収集したデータが一般的に考えてありえない状況であったのがそう判断した要因の一つでもある。しかしデータを信じて解析したチームメート達はかなり不満があったようだ。
 ここで思う。MBAはデータ重視だけではいけないはず。しかし、最適なシナリオを描く中でのソフトスキルをベースとしたベストプラクティスはいまいち単純に学んだフレームワークだけではない気がした。このようなことを考えさせてくれるMAPプログラムは本当にミシガンのいい所だと思う。
 MAPを振り返って、自分は本当に恵まれていたと思う。最後の最後、やばい状況でも冗談をいいながら乗り越えたチームメンバーは最高だった。特に始めは苦手だと思っていた人間の魅力に触れられたことは自分の人に対する判断を反省させてくれた。これらがなんらかの形でインターンに活かせればいいと思う。