Hack & Marketing

最近PSPのブラウザに関するhackをよく目にする。hackとは、「製品の技術的な穴を使って、製品の用途とは違う使い方を探り出すこと」と言えばいいかな。
 昔からhackという行為は行われていると思う。ファミコンの裏技や英語版のPalm OSの日本語化なんかはある種のHackだ。
 技術者のレベルと情報共有があがってか、最近このHackという行為によって、対象となる製品の可能性を大きく広げる役目をかっている。これは製造元としては、悪いようにも良いようにも働くことがあるのだが、短期的な売り上げ向上にはかなり貢献度の高い動きに思える。
 例えば、今流行っているpodcasting。こんな使い方はAppleとしては考えていなかったはず。(純粋なiPodに対するHackではないかもしれないけど。。)
 夏に友人から台湾で製造しているPortable Media Playerをどう日本で売ればいいか相談を受けた。「ブランド的な認知度がないのであれば、それなりにパーソナライズできたり、改造できるようにしておけば、アキバからの支持が獲れるかもよ。」と言った気がする。製品を売るためにあえて不完全にするってなんか面白いと思いません?
 これから、hackすることが今のような偶然ではなく、作り手側もあえてhackさせるための製品ってのが増えてくかもね。でもhackの楽しみというのは、できないと思ったことができることなのかもしれないので、そのマーケッティングってのも微妙。