Livedoor

このトピックにはあえて触れないつもりでいたが、期末テストの勉強をしながらMBAにとっていかにこのケースが勉強になるケースか再認識させられた。関連するいくつかのBuzz Wordと自分なりに考えているポイントをあげてみた。

Arbitrage,Financial Instrument, Valuation, M&A

金融業は安くかって、高く売るの繰り替えしであり、いくつものツールを使ってこのパターンを達成させることがこの世界でのInnovationであること。

  • Strategy (戦略)

Synergy, Vertical Integration(垂直的統合), Value Creation(価値の創造), Core Value

Synergyを求める場合、どのように自社のCore Competenceと融合し、中長期的な成長を描けるか?垂直的統合のメリット・デメリット。

  • Marketing (マーケッティング)

Use of Controversy & Sensationalism

Sensationalism主導のマーケッティングによる短期的効果と中長期的影響

  • Corporate Social Responsibility

Stake Holder Management

Stake Holderを理解することの必然性。放送媒体が民間の物であるのならば、その分野に参入することの影響。 多額の社債を発行することによる株主への影響。買収先株主への説明。 哲学的になってしまうが会社は誰の物?

  • Leadership

戦略の明確化。Stake Holderに対する明確なコミュニケーション。 企業理念とのCheck & Balance。

何が正しいかといった答えはでないが、今回の騒動は自分の価値観をより深く理解させてくれたと思う。 自分は価値を創造するビジネスに関わりたいし、中長期的に継続できるビジネスモデルを築きたい。 また会社を成長させるのであれば、IPO主導的なランダムなインキュベーションを行うより、明確なビジョンの上、Core Businessを確立し、関連ビジネスとの融合をうまくめざせればいいと思っている。(ぐっ、理想論。。)

スタートアップの製品・サービスの査定において、「この製品・サービスはPain KillerかそれともただのVitaminか」といった表現をする。痛み止めは誰でも買うがビタミンはみな買うものではないといった意味だ。ポータルビジネスを見た場合、いまのLivedoorはVitamin状態だろう。フジ・サンケイのコンテンツの融合がPainkillerに変貌させるかは見方次第だが、Livedoorの事業体とコンテンツ市場における参入障壁、競争、代換サービスを考慮すると、それは難しいかもしれない。
YahooはADSLでForward Integrationをしたのだから、LiveDoorはコンテンツでBackward Integrationをすればなんとかなるというロジックなのだろうか。あきらかに違うのはADSLでは価格面での差別化と、ちょっと大げさに聞こえるがDisruptive Technology(破壊的技術)の商業化が他社より早くできたことだろう。コンテンツ自体の独占契約がYahoo、もしくはSonyに勝てる物になるのか?またどのようなビジネスモデルをLivedoorが青写真として描いているか現時点では想像もつかない。。。
おっと、独り言っぽくなってきたのでここらへんで。。。Jim Collinsの本とあてはめて読むと面白そう。

ビジョナリー・カンパニー ― 時代を超える生存の原則

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ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則

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