No Comprendo..

青色LEDの中村氏の和解後のコメントがどうしても気に入らない。。「日本は大企業を重んじ、個人の権利を全く無視した国家であったのが証明されたと思う」「これからは講演等を通じ、理系を目指す人にはぜひ、実力が収入に反映される米国に来るよう勧めたい」
まぁ、技術の対価が収入にアメリカで反映されているのかはさておき、この人、日本の技術者のためを本当に心から思っているのだろうか? 彼が妥当な収入を獲れなかった要因として、会社が見向いてもくれなかった技術を自分で始めようとするインフラが日本で整備されていなかったことがひとつの問題だと自分は感じる。 本当に日本の技術者が妥当な収入を獲るには、やはり自分で会社を起こすことであり、そのインフラ整備に貢献するのが筋じゃないのか? アメリカでも中村氏が勝訴したような額が普通な会社で報酬として与えられるのは考えにくい。どちらかというと、それなりのリスクを冒し、その技術が認められ、そのような報酬を得れるのがアメリカだと自分がみてきた世界だと感じる。(Kodak、3MやGEで技術者がマーケットの1/6の報酬を個人的に得れるような話は聞いたことがない。)
8億ありゃAngel活動とかできると思うし、それ以外にも絶対報酬があるはず。自分が得た名声を、日本のベンチャー・コミュニティに貢献すれば、大企業に埋もれている優秀な技術者も自分で起業する気になるかもしれない。そういう土壌を日本につくらず、単純にアメリカにくればいいというのは納得いきません。