辛口に言うと

あまりこういうブログスフィアで賑わしている話題には入りたくないのだけれども、この記事気になる。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0602/07/news066.html
あまりにも普段バッシングしすぎたので、冷静な視点でIT業界を賑わせている方の記事を読んでみた。ライブドアの技術力、疑いなくあると思います。こういう時こそ技術者同士サポートし合うべきだと思うし、経営者の不祥事によって、技術者として後ろめたい気持ちになるのは余りにも腑に落ちない。
で、辛口パートなんだけど、ライブドアに限らず、ITにおいての技術力を示す議論がこんな感じ。
サービスを安定稼働させた、LAMPといったオープンソースを使ってる、Web2.0である(意味不明。。)たくさんのサービスを短期に立ち上げた、といった感じ。安定稼働といった保守はあくまでも作ったサービスに対する責任として当たり前。(LDのような会社での難しさも解りますが。)あくまで技術知識やスピードに偏っていて、エンジニアとして、生活や社会を前例のない形で変えたって事例や、ITによって社会を変えたいって志があまり感じれない。
よく聞く議論では、アメリカのビジネスモデルをパクってるけど、完璧にパクらないのは日本の文化に合わせているためとか。よってアメリカとも技術力は同等である。では大衆のITリトラシーが低い社会と解っていて、なんでネットで買い物するのにあれだけのクリック数が必要なのだろう。本当に日本社会にネットを使いやすくしたいと思うなら日本のIT技術者がAJAXみたいな使い方をみつけてもおかしくなかったのでは?とも思う。
 ようは、技術力を持っていることと、あまりここで使うと安っぽくなるけど、イノベティブであるかってのは違うでしょうと。で、技術者である限り、やっぱりイノベティブであって欲しいよね。
 同じ世代でIT業界にいた人間として、時代背景的な問題も理解できる。理系じゃなかったり、情報学科でありながらITと方向性の違った教育であったりした中で、IT技術を取得して来た人が多いと思う。だからこそプライドもある。でも過去に日本人が寄与した自動車の燃費の向上や、電子機器のコンパクト化といったレベルでの社会的技術貢献度とベクトルの方向性がやや違うのでは?と考えることもできないだろうか?
 個人的に「虚業」と技術力のある無いはまったく関係ないと思う。虚業なんて言葉はどうにでも解釈できる。でも、極端に考えればこう考えることもできる。新興系のIT企業は、IPOで得た巨額な資金を技術に還元することはできなかった。それは求められる(収益が上げられる)ITサービス・製品を(経営者+技術者が)創出できなかったから。よって、マネーゲームや、一貫性のないコングロマリット経営に走ったのだと。