ブランドイメージ

 たままたアバクロの社長の記事を読んでて思った感想。このメンタリティじゃ日本展開を撤退するよね。
"In every school there are the cool and popular kids, and then there are the not-so-cool kids," he says. "Candidly, we go after the cool kids. We go after the attractive all-American kid with a great attitude and a lot of friends. A lot of people don't belong [in our clothes], and they can't belong. Are we exclusionary? Absolutely. Those companies that are in trouble are trying to target everybody: young, old, fat, skinny. But then you become totally vanilla. You don't alienate anybody, but you don't excite anybody, either."
要するに、彼らは白人的な視点においてアメリカ人っぽい「かっこよさ」を持っている顧客しかターゲットにしていない。こっちにいればわかるけど、大学であれば典型的なFrat Boy (90210で見るような男子生徒の排他的な社交クラブに属する学生)、高校であればフットボールチームの属しているようなJock (マチョイズムを過剰に意識している人。)店員も含めてこのブランドイメージを服のデザイン等主眼においているのであれば、日本のカルチャーでまったく当てはまらない。店舗のポスターに置かれているような金髪のムキムキ兄ちゃんのイメージで日本でブランドを形成したって、まず店員からして集まらない。
 アバクロってそんな嫌いじゃないし、最近はRuehl No.925の服を一番買ってるので否定はできないのだけど、文化的にすごく偏ってる。何年も前のデザインを引き合いに出すのもどうかと思うけど、2002年に出したT-shirtsのデザインとかこっちのアジア系アメリカ人はドン引き。このデザインでアジア人も喜ぶと思ったとか。

中西部を拠点とする会社なんだけど、やっぱりこんなメジャーなブランドが文化的なセンセティビティに欠けるってのは正直アメリカもこの先長いなーと感じさせる。