じゃぱん・ばっしんぐ?

 ここミシガンだけではなく、アメリカでは何時ジェネラルモーター(GM)が 破綻するかがよく話題に挙がる。
「そんなことが起きたら、あんた大丈夫かい?また、ジャパン・バッシングなんかにならないのかい?」
 って考えは、ミシガンに留学生を持つ親御さんなら思うだろう。実際問題、ここアンアーバーでは、そんな危機感は感じない。むしろ、みなGMの現状に対して冷めている。例えば自分の会計の教授は。。
「Generous Motor(Generousとは気前が良いという意味)は、労働組合の言いなりになって金を払いすぎた。就職はじっくり考えなさい。」
とか、戦略の授業で支払意思額の話をした時には、
「KIA(低価格の韓国車)を買いたい人はいますか?」
・・・・・
「ではGMは???」
・・・・・
「やっぱりね。」
みたいな感じである。なんだこの冷め具合は。。アメリカ経済、自動車業界モロモロ影響あるだろうに。。
 当然、学園都市なので、みな寛容的なところもあるだろう。北のほうに行けば、これはもっと深刻な問題だろうけど、このご時世、GMの失脚は日本人のせいだと思う人は、曲がった愛国心をもっているかファシストかなにかというのが一般的な感触だと思う。
 この反応は、理性を持って考えれば当たり前なんだけど、それ以前に、ここで生活をしていると日本の自動車メーカーがアメリカでのパブリックイメージの改善に力を注いでいることが感じられる。特に、世界シェア1位目前ということもあってトヨタはすごい。
アメリカにおける雇用創出の努力や環境へのケアをCMや雑誌広告で流しているし、大型スポーツ施設のスポンサーや、地域に密着した福祉活動を行っている。まさに、Toyota loves Americaなのである。
http://www.toyota.com/about/usa/usdata/toyota_us.html
 なんでそこまでしなきゃいけないのさって感じる人もいるだろうけど、ある意味、逆ギレに対する対応が利潤最大化と直結するってことなのかも。これがグローバル企業の現実でしょう。